主催(共同)団体の紹介

看護と介護の日本語教育研究会

日本語でのコミュニケーションを軸に、外国人看護・介護人材が日本国内でも本国でも尊重され活躍できる体制の提言・教材開発・各種の研修を行ってきた。 今後ベトナムからは、特に、EPA、在留資格「介護」、技能実習、特定技能1号という枠組みを通した介護従事者の増加が予測される。ベトナム側における介護従事者育成に係る教育機関との連携を図りながら持続可能な体制の提言および教育支援を図っていきたいと考えている。

ビジネス日本語研究会

2010年に設立、仕事の現場で必要とされる日本語力の理念の構築と教育方法論の研究を行い、教育内容体系・教材例・教育方法例を提起することによって国内外で日本語を使って仕事をする外国人を支援、加えて、日本語教育関係者・学習者、企業、行政等のネットワークづくりを目的としてきた。2020年度から3年間、文化庁委託「就労者に対する日本語教師【初任】研修を行い150名が修了をした。ベトナムでも過去数回セミナーを行っている。

協働実践研究会

2010年に設立した本研究会は、国内の教育現場への働きかけと同時に、他分野との連携、協働にも取り組んできた。また、活動範囲については、日本国内にとどまらず海外にも展開してきた。本研究会は、現在、海外(とくにアジア)に10数拠点をもつ。早くに設立した海外拠点では、すでに現地の教育事情にそくした独自の協働実践研究が展開しつつある。一方、ベトナムの2拠点は設立間もない拠点ではあるが、コロナ禍でも日本との協働によるオンライン長期型研修を実施し、さらには、昨年のハノイ国際セミナーにおいては、ベトナムの協働実践の取り組みのいくつかを報告した。今後、ベトナムの教育界全体が目指す「アクティブラーニング」への転換において、日本語教育の協働実践は重要な示唆を提供することが期待される。

フエ大学外国語大学

フエ大学外国語大学日本語・日本文化学部は、フエ大学外国語大学において2006年に設立した学部である。学生約850名、教師20名のベトナム中部で最大規模を誇る日本語教育機関である。これまで多くの日本語人材を育成し、ベトナム国内のみならず海外でも多くの卒業生が活躍している。現在、日本語・日本文化学部は、アクティブラーニング型の日本語教育方法の開発とその研究にも取り組んでいる。とくにビジネス日本語教育については、ベトナムの日本語教育を牽引すべく教師の研修に力を注いでいる。今後、さらに教育内容の充実化を図り、国際的日本語人材を育成するために、互恵性の高い持続的な産学連携を推進し、ベトナムと日本の更なる関係構築に貢献することを目指している。